診療のご案内
診療方針について
- 全スタッフが病院理念を理解し、共通の姿勢で日々の診療にあたっています。
- 全ての診療に対して、獣医師間で意見交換をし、治療経過などの情報を共有しています。
- 身体検査や治療方針などは統一されているため、どの獣医師も診察や治療法に大きな違いはありません。
- 専門用語はなるべく(ほとんど)使わずにご説明することを心がけています。
- 無駄な検査を行わないように努めています。(当院では「分からないからとりあえず検査」は厳禁です)
- ペットさんになるべく負担のない検査・治療を行うよう心がけています。
- なるべく経済的な負担・時間的な負担(通院回数など)を減らせるような治療法をご提案致します。
- 「病気を治す」だけではなく、「病気にならない(再発しない)」方法をご提案致します。
- 一方的な説明・検査・治療は絶対に行いません。検査・治療については患者さんのご意思を尊重致します。
- ご心配・ご不安なことがあれば全てご質問ください。全てのご質問にお答え致します。
一般的な診療の流れ
STEP 1
- 本日ご来院された理由は?
- 体調が悪いのであればどのような症状なのか?
- その症状はいつから出ているのか?
- 元気や食欲はあるのか?

STEP 2
ワクチンの接種・フィラリアの予防・眼がショボショボしている・下痢をしている・食欲がないなど、診察にお越しいただいた理由を問わず、まずは一貫した身体検査からスタートします。始めに、お顔から眼・鼻・口・耳・下顎のリンパ節に腫れがないかなどをしっかりとチェックします。
その後は、おしり周りのチェック→後肢周りのチェック→胸腹部周りのチェック→聴診と丁寧に行っていきます。




STEP 3
一貫した身体検査がすべて行われた後で、改めて今回来院される理由となった部位のチェックに入ります。 ワクチンなどの予防で来院されている場合は、身体検査で異常がなければワクチンの接種を行います。

STEP 4
身体検査で問題点が見つかった場合は、その旨をお伝え致します。その問題点には、
- どのような原因が考えられるのか?
- その原因を特定するための検査には、どのようなものがあるのか?
- 検査を行うのであれば、なぜその検査を行う必要があるのか?
- だいたいどのくらいの費用・時間がかかるのか?

STEP 5
必要に応じて、糞便検査・皮膚の検査・眼の検査・神経の検査・尿検査・血液検査・レントゲン検査・エコー検査・心電図検査・外注検査などを行います。院内で行う検査はほとんどがその日のうちに検査結果が出ますが、お時間のかかる検査の場合は、検査の結果が出揃うまで一時的にペットさんをお預かりすることも可能です。





STEP 6
問診・身体検査・各種検査の結果から考えられる病気の診断をします。
診断はついたけれども放射線治療などの特殊治療が必要になる場合や、診断にはCTやMRIなどの特殊検査が必要と考えられる場合には、「大学や専門病院などの二次病院」の紹介をご提案する場合もございます。病気が診断された場合は、
- どのような病気なのか?
- 治療法はどのようなものがあるのか?それぞれの治療法のメリット・デメリットは?
- 完治が見込まれる場合はだいたいどのくらいの期間で治るのか?
- 完治が難しい場合は、どのような経過をとる可能性があるのか?


体は全ての臓器が連携をとって、バランスをとりながら維持されています。そのため、異常をきたしている部位だけを診るというのでは「適切な診察」とは言えません。
皮膚に異常があるから皮膚だけを診る。眼に異常があるから眼だけを診る。 そのような診察では、全身的な病気であった場合に大事なところを見落としてしまいます。
ワクチンの接種など「健康」と思われる状態で来院されたときこそ、しっかり身体検査を行うことで早期に病気を発見したり、病気の兆候を見つけて未病の段階で早めに対応することができるため、より丁寧な診察を行うことを心がけています。
以下に大まかな診療の流れをフローチャートにしてまとめましたので、ご参考にして下さい。