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待合室

待合室2

第1診察室

第2診察室

検査室1

検査室2

レントゲン室

手術室1

手術室2

第1入院室

第2入院室

ICU(集中治療室)

トリミング室

上に挙げた入院室の他に、エキゾチックアニマルさん専用のお部屋も用意しています。
ワンちゃん・ネコちゃんの入院室とはフロアが別になっておりますので、デリケートなウサギさん・モルモットさん・ハムスターさんにも安心してもらえるよう配慮しております。

設備のご案内

乾式臨床化学分析装置(富士フィルム ドライケム7000V)

内臓系検査のための血液検査機です。専用のスライドを使い血液中に含まれる成分を分析し、肝臓、腎臓、膵臓、血糖値、総タンパク質、総コレステロール、カルシウム、CRP(炎症マーカー)など、約30項目の検査をこの機械1台で行えます。

全自動血球計数器(日本光電 セルタックα)

血液中の白血球、赤血球、血小板の数を計測する機械です。炎症がないか?貧血がないか?血が正常に固まるか?を調べることができます。

動物用ポータブルスリットランプ(コーワ SL-15)

眼科全般の検査に使用します。眼に光を当てることで角膜、結膜、水晶体などに傷や異常がないかを確認することができます。光の強さや幅、色などを調節することができます。精密な眼検査を行うと同時に、上部に装着しているカメラで、眼の画像を記録できます。

トノベット手持眼圧計(アイケアフィンランドTonoVet)

プローブを優しく角膜に接触させることで眼圧(眼の圧力)の測定を行います。主に緑内障などの診断や治療効果の判定を行います。短時間で測定でき、痛みも伴わないので、点眼麻酔をする必要もありません。

耳鏡(ウェルチ・アレン 耳鼻鏡)

主に耳の奥を観察する時に使います。耳垢が溜まっていないか、耳の穴の壁が赤く腫れていないか、鼓膜に異常がないか、腫瘍が無いか等を検査します。ヘッド部分を変えることで、眼の検査や歯の検査にも使えます。耳や歯に直接接触する部分は着脱式で洗うことができるので常に清潔な状態で観察ができます。

ヘマトクリット遠心機(KUBOTA センテック3220)

回転による遠心力を利用して、血液や尿の成分を分離する機械です。分離した成分で血液検査や尿検査を行います。

小型尿化学分析装置(アークレイ ポケットケムUA PU-4010)

試験紙を使って尿中の成分を分析して膀胱炎、糖尿病、腎疾患、肝疾患などの有無を調べます。当院の尿検査では機械を使った検査に加え、顕微鏡での肉眼的な検査も同時に行うので、検査精度をより高めることができます。

ポケット犬猫尿比重屈折計(アタゴ PAL-犬猫尿比重)

この1台で、わんちゃん・ねこちゃんの尿比重(尿の濃さ)を測定し、腎臓機能などの評価ができます。
少量の尿を滴下しスタートボタンを押せば、たったの3秒で結果が分かります。

手持屈折計(エルマ 手持屈折計D型)

血液や腹水・胸水などのタンパク質の量や比重(液体の濃さ)を1~2滴の検体ですぐに検査できます。

顕微鏡(オリンパス BH-2)

採取した血液、糞便、尿、耳垢、皮膚組織等を最大1000倍まで拡大し、血球、寄生虫や細菌、真菌(カビ)、尿中の結晶等の観察に用います。拡大された検体の映像はCCDカメラにより左上のモニターに映し出して、実際に飼い主さんにご覧いただきながらご説明します。

X線照射装置(東芝 DRX-1725B)

レントゲン撮影を行う機械です。高出力なので大型犬の撮影も可能です。通常のレントゲン検査のほか、消化管の造影検査もできるので、胃腸が正常に動いているか、異物が詰まっていないかを調べることができます。

デジタルX線画像診断CRシステム(コニカミノルタ レジウスモデル110)

レントゲンデータをデジタル化することで、鮮明で見やすいレントゲン画像となります。現像する必要がないので短時間での検査が可能になります。自動現象機のように廃液が出ないので、環境にも配慮した機械です。

自動現像機(フラット レベル360)

歯科用レントゲン撮影後のフィルムを現像するために使用しています。

医療用カラー液晶モニター(エイゾー MX241W)

一般のモニターとは違い、高精度な画像を見ることができるのでレントゲン画像などを細かい部分まで確認し、より正確に診断する事ができます。

超音波診断装置(GEヘルスケア ロジックP6)

主に胸部・腹部にある臓器の断面図をリアルタイムでモニターに映し出し、各臓器の大きさ、腫瘍や異物の有無、妊娠しているか等を調べることができます。心臓の動きや血流の観察にも用いられます。レントゲン検査と組み合わせることでより正確な診断ができます。

動物用心電図自動解析装置(フクダ エム・イー工業 D700)

心電図波形を見ることで不整脈がないか、心臓に負担がかかっていないか等を確認します。自動解析機能を搭載しているので確実な心電図検査ができます。

心音図検査機(フクダ エム・イー工業)

心電計に心音計を接続する事で、心音図の検査が行えます。心音図とは聴診器で聞いている心臓の音を図形として表したものです。例えば、心臓に異常があった場合、血液が逆流する音(心雑音)などを視覚的に確認することができます。

閉鎖循環式麻酔システム(キムラメド 全身麻酔器コンパクト-15)・人工呼吸器(キムラメド ミニベント3a)

手術時は気管チューブという管を喉の奥に挿入し、それを人工呼吸器につなぐことで、患者さんの1分間あたりの呼吸回数や1回あたりに吸う空気の量を調節しながら空気を送り込むことができます。呼吸補助器から送られる空気に含まれる酸素の量や気体の麻酔薬の量は全身麻酔器で細かく調節でき、患者さんの年齢や全身状態に合わせた麻酔管理が可能になります。

動物用モニタ(日本光電 BSM-2391)

心電図・SpO2(血液中の酸素の濃度)・呼気中CO2(吐いた息の中の二酸化炭素の濃度)・呼吸数・血圧・体温などを測定し、適切な麻酔管理や手術が行われているかを確認する事ができます。

無影灯(ミリオンライト ハロゲンミリオンライトHA300)

術野に術者の影が作られないように360℃の方向から光を当てることができます。一つの手術の中でも、広範囲の皮膚を縫ったり小さな切開部からおなかの中をのぞきこみながら処置したりと術野の範囲や深さが変わりますが、光の強さや範囲、角度を簡単に調節できるので、正確に術野を照らすことができます

新世代半導体レーザー(飛鳥メディカル DVL-10)

最大10Wの出力が可能なレーザーです。止血しながら組織を切る「シール切断」ができます。これにより出血と痛みが少ない短時間の手術が可能になり、早期の退院につながるので患者さんの体力的および精神的負担を減らすことができます。また手術以外では、痛みを緩和したり、治癒を促進したりする作用があり、椎間板ヘルニアや関節炎、創傷などの治療にも用います。

電気手術器(ジーマ ジーマダイアテルモ MB122)

一般に「電気メス」と呼ばれる装置です。 外科手術に使用する道具で、高周波の電気を発生させ組織を切り開いたり、血管の止血をしたりします。出血を減らし、かつ手術時間の短縮につながります。皮膚にできた小さなイボであれば局所麻酔のみで切除する事ができます。

歯科用切削器(長田電気工業 オサダエナック10WA)

主にスケーリング(歯石除去)処置で使用する機械です。超音波により先端の金属部分を毎秒約3万回振動させることで、歯の表面に付着した歯石を粉砕、除去します。先端が細くなっているので、歯周ポケットに入り込んだ歯石もきれいに除去できます。先端の金属部分は付け替え可能で、平べったい形状のものを装着すれば歯と歯肉を剥がすことができ、残存した乳歯を抜歯する時などにも使います。歯の処置以外にも尿道結石の破砕にも使用することがあります。

サージカル/マイクロハイスピードドリルシステム(ナカニシ サージックXT Plus)

主に整形外科や歯科処置で使用します。 高速回転する金属製の先端部分で骨や歯を削ったり、先端のアタッチメントを変えて歯石除去後のポリッシング(歯の表面の研磨)をしたりします。

ポータブル吸引器(新鋭工業 ミニックW)

手術中に腹腔内を洗浄した液を吸い取るために使用します。先端の吸引棒とチューブは滅菌されており、常に清潔な状態で使用できます。骨や歯の切削時の洗浄水・冷却水の吸引に使用することもあります。

輸液ポンプ(トップ トップ-220V)

輸液剤を一定の速度で安全かつ確実に点滴するためのポンプ装置です。手術中や入院時に静脈を確保して静脈点滴を行います。点滴がきちんと流れていない時や点滴が空になった時などにアラームが鳴るので、異常が発生してもすぐに対応ができます。

注射筒輸液ポンプ(トップ トップ-5500)

輸液バッグではなく、注射器から輸液を行う場合に使用します。注射器を使うことで微量な点滴が可能になるため、薬剤の投与に適しています。

保育器

新生児(帝王切開後の赤ちゃんなど)、低体温状態の患者さんの保温を行います。処置する際には、手を入れられるだけの小さな扉を使用し、保育器内の温度が下がらないようにします。保温機能のほかにも湿度や酸素濃度を高めることもできます。

EOG滅菌器(エルク エルパックオートKS16)

EOG(エチレンオキサイドガス)で器具類に付着した微生物を殺滅します。滅菌方法には加熱や加圧、煮沸などいろいろありますが、この方法は低温(40~60℃)で滅菌できるため、熱に弱いゴム製品やプラスチック類、精密器械類などの滅菌に用いられます。

高圧蒸気滅菌器(医器研 マックス26EX)

内部を蒸気で高温・高圧にすることで、細菌などの微生物を死滅させます。加熱や煮沸による滅菌方法よりも低温・短時間で滅菌することができます。主に手術器具の滅菌に用います。

小動物高濃度酸素集中治療ゲージ(太陽電子 アルタス2ICUステーション)

温度、湿度、酸素濃度を調節できるお部屋です。たとえば呼吸器疾患・循環器疾患などを患い、呼吸が苦しい重篤な患者さんには、お部屋の中の酸素濃度を上げ、より多くの酸素を吸うことができるようにして状態の改善を図ります。それぞれの患者さんの状態に合った環境を作れるので、通常のお部屋に比べ、負担が少なく過ごす事ができます。

酸素濃縮機(小池メディカル KM9)

酸素ボンベで高酸素状態にしたICUに接続し、酸素濃度を維持するために使用します。毎分3リットルの酸素を供給でき、呼吸状態が悪い患者さんの呼吸を楽にできます。

内視鏡ビデオスコープシステム(オリンパス EVIS LUCERA)

上部消化管【口食道胃十二指腸(空腸)】や下部消化管【肛門直腸結腸盲腸小腸後部(回腸)】内の異常を見つけるために使用します。
消化管粘膜を生検(専用の器具を使用して粘膜面を一部採取し、病理検査を行うこと)し消化管の病気の診断をつけたり、誤って飲み込んでしまった異物などを、お腹を開けることなく摘出したりすることが可能です。
小さいワンちゃんやネコちゃんから大きいワンちゃんまで、患者さんの体格に合わせられるようにスコープは【細め・普通・太め】の3本をご用意しています。

半導体レーザーの導入でより患者さんにやさしい治療・手術が可能になりました

新世代半導体レーザー(飛鳥メディカル DVL-10)

半導体レーザーによる内科治療は副作用や痛みがなく、レーザー治療を併用することでお薬の内服や注射などの種類や回数を減らしたり無くしたりすることも期待でき、より患者さんにやさしい治療の選択肢が広がります。

また半導体レーザーを手術に応用することで、より出血・痛みが少ない短時間の手術が可能になります。さらにこれからご紹介する手術の中には、レーザーでしか行うことができないものも含まれています。

このページでは、半導体レーザーで行うことのできる治療や手術の代表的なものについてご説明させていただきます。



飛鳥メディカル
新世代半導体レーザー DVL-10

疼痛管理・創傷治癒

レーザーは血行を良くし、細胞の代謝を活性化する作用があり、関節炎や口内炎、創傷などに対して、炎症を抑え、痛みを軽減し、治癒を促進させる効果があります。
半導体レーザーは物体の表面ではなく内部に作用する特性があります。この特性を生かすことで、体の外からレーザーを照射して、体内の炎症や痛みを緩和することができます。

  • 膝の関節や靭帯を痛めてしまい、消炎鎮痛剤などの内服や注射で治療しているが、できるだけ早く治してあげたい。
  • 重度の椎間板ヘルニアになり、本来手術が望ましい状態だが、高齢や心疾患等で麻酔をかけるリスクが大きく手術するのに抵抗がある、できるだけ痛みを伴わない方法で治療したい。
  • 口内炎で口を痛そうにしてごはんがなかなか食べられず、定期的に抗生剤や消炎剤の注射で治療しているが、注射の間隔をもっと空けたい。
  • ずっと同じところを舐めて皮膚がただれてしまって、いつまでたっても傷が治らない。

このような場合にレーザー治療を行うことで、苦痛を伴うことなく、注射や内服だけの治療よりも高い効果が期待できます。

手術時の出血軽減・手術時間の短縮

一般的な金属製のメスで組織を切ると、細い血管も同時に切れてしまうので、出血が多くなり止血に時間がかかります。
レーザーを使えば止血しながら組織・血管を切る「シール切断」ができ、直径4㎜までの血管であればレーザーのみで血管を圧着し止血できるので、糸で血管を縛る必要がありません。
このため出血がほとんどなく、止血に要する時間もなくなり、短時間で手術を終えることができるので、患者さんの体力的負担を減らせます。それにより入院期間の短縮にもつながり早くお家に帰れるので、精神的負担の軽減にもなります。

腫瘍内凝固術

腫瘍は正常な組織よりも成長するスピードが速いため、たくさんの栄養を必要とします。そのため腫瘍内には、たくさんの栄養を運ぶための血管が多く走っています。腫瘍内凝固術は、レーザーで腫瘍内を加熱し血管を焼き潰すことで、腫瘍に運ばれる栄養を少なくし、「兵糧攻め」をする方法です。「兵糧攻め」にあった腫瘍は徐々に小さくなったり、壊死して脱落したりします。

(例1)腫瘍があまりにも大きく、一度の手術で切除するのが困難である
⇒まず一度目の手術で腫瘍内凝固術を行い、腫瘍を切除可能な大きさにまで小さくしてから、二度目の手術で腫瘍を切除します。
(例2)口の中に腫瘍ができて、出血しており、痛そうでごはんが食べられない。根治を目指すには歯や顎の骨ごと切断しなければならないが、そこまでするのには抵抗がある
⇒腫瘍内凝固術のみでは根治は難しく再発の可能性はありますが、日常生活に支障ない大きさにまで腫瘍を小さくすることで、生活の質(QOL=Quality Of Life)を高めることが可能かもしれません。

腫瘤の蒸散処置

皮膚にできた小さな腫瘤(イボ)をレーザーで縮小・除去することができます。無麻酔もしくは局所麻酔のみで短時間で処置することができ、痛みや出血もほとんどありません。

経強膜レーザー網様体光凝固術(緑内障治療)

緑内障は眼房水という眼の中の水が貯まりすぎることで、眼圧(眼の圧力)が高くなり、眼が痛くなり失明するおそれもある病気です。

眼房水を作る毛様体と呼ばれる部分での眼房水の作りすぎが緑内障の原因になることがあります。

半導体レーザーは黒い物体にエネルギーが吸収される特性があるので、レーザーを白目の部分から照射することで白目の内側にある黒い毛様体だけを破壊し、眼房水の生成を抑え眼圧を下げることが期待できます。

異所性睫毛レーザー照射術

異所性睫毛とは「逆まつ毛」のことを言い、本来眼の外側に向かって生えているまつ毛が内側に生えている状態です。

逆まつ毛が角膜に当たり刺激するので、眼を気にして掻く、眼をショボショボさせる、涙が多い、眼ヤニが出る、白眼が充血している等の症状が出ます。重度の場合は角膜に傷がついてしまうこともあります。

ピンセットで逆まつ毛を抜くことで症状は治まりますが、抜いても時間がたつとまた生えてくるので、定期的な処置が必要となります。半導体レーザーで逆まつ毛の毛根を破壊することで半永久的な脱毛が可能になるので、通院の必要がなくなる、もしくは通院回数を大幅に減らすことができます。

歯周殺菌処置

スケーリング(歯石除去)処置時に行います。

スケーリングでは、まず超音波スケーラーで歯石を除去し、研磨剤入りのペーストで歯の表面をきれいに磨きます。最後にレーザーを歯周ポケットに照射することで、歯周ポケットにつまった眼に見えないサイズの歯石を焼き飛ばし、歯周ポケットにいる細菌を殺菌し、歯肉を加熱することで歯肉を引き締める効果が得られます。