セカンドオピニオンを受付しています
セカンドオピニオン(主治医以外の獣医師に意見を求めること)をご希望の方へ
治療法について疑問・不安がある時はなんでもお尋ねください
「セカンドオピニオン」と聞くと、何か身構えてしまうような重苦しい印象を受けられるかもしれませんが、そんなに大げさなものではありません。
治療法について疑問・不安がある時、その疑問・不安を解消したいと考えることはごく自然なことです。
主治医の先生を本当に信頼出来て、「先生に全てお任せします!」と自信をもってお願いできる関係性が築けていれば必要のないことかもしれませんが、それでも大切な家族のこと。
「もっと良い治療法はないのか?」
「何とか手術は避けられないだろうか?」
「何とか手術をして貰えないだろうか?」 とベストな選択肢をなんとか見つけたいと思うことは当然のことではないでしょうか?

セカンドオピニオンを求めることにやましさを感じる必要は全くございません
納得のいかない説明を受けたり・選択することをためらわれるような治療法を提案されたりした時はなおのこと。
セカンドオピニオンを求めることにやましさを感じる必要は全くございません。
真面目で良い人ほど「前の先生に申し訳ないから」「節操がないことをしてるのではないか…」とセカンドオピニオンを求めるご自身を責められる傾向があるように思います。
まず、「そのようなことは決してございません!」と申し上げておきます。

ベストな獣医療を提供すること
獣医師である私自身も、信頼のおける専門病院への紹介をご提案することがございます。
これも言うなれば「セカンドオピニオンを求めること」です。
「この病気を診断するには○○病院で検査をしてもらった方が良いだろう」
「この手術であれば□□病院でしてもらうとベストな結果が得られるだろう」
このように考えられる場合は、患者さんにその旨をご説明し、ご希望される方には紹介状を用意し、専門病院を受診して頂くこともございます。患者さんに「ベストな選択をすることが出来た!」と思って頂けることが、我々にとっても「ベストな獣医療を提供することが出来た!」ということだからです。
治療の希望を捨ててしまわないでください
日々の診療に当たっていると様々な病気と直面するわけですが、その病気に対しての治療法が「1つもない」、あるいは「1つしかない」、なんてことはまずありません。
にもかかわらず、実際には「もう治療法はありません」「手術以外に選択肢はありません」「高齢だから麻酔をかけたら亡くなります」と言われたと来院される方が多いことに驚かされます。
おそらくセカンドオピニオンを求めて他院を受診しようと思われる方は少数で、大多数の方は「諦めるしかない…」「手術をするしかない…」「麻酔はかけられない…」と希望を捨ててしまっているのではないでしょうか?そう思うと残念極まりない気持ちになります。

本当に納得のいく治療法を話し合いの中から見つけていきます
もちろん、「すべての病気をご希望通りの治療法で治せます!」と言っているわけではありません。
しかし、たとえ完治する治療法がなかったとしても、そのご家族一人一人が納得のいく選択をして頂くことは可能かもしれません。
手術以外の選択肢があることもございますし、高齢でも充分な準備をすれば問題なく麻酔をかけられる場合は多くあります。
そのためには、充分にお時間をとって、選択しうる全ての治療法と、そのメリット(利点)・デメリット(欠点)をご説明し、どの治療法が一番納得して頂ける治療法なのかを患者さんとの話し合いの中から見つけていく、丁寧な診察が必要となります。
このような診察を行えることこそが、一件一件の患者さんと真剣に向き合っているからこそできる、当院の強みだと自負しています。「本当に納得のいく治療をしてあげることができました」というお言葉を頂けるような、そんな診察を日々心がけています。

セカンドオピニオンをお勧めするケース
例えば、以下に挙げる項目に当てはまることがある方にはセカンドオピニオンを求められることをお勧め致します。
- 手術を望んでいないのに、強く手術を勧められて困っている
- 体にイボができると、その度に手術を勧められ手術をしてきたが、
「もうかわいそうかな…」と思っている - 可能であれば手術をしてあげたいが、
「高齢だから麻酔をかけることは出来ない」と言われた - 「もう何も治療できることはない」と急にサジを投げられてどうしたらいいか分からない
- 診断がついていないのに、とりあえず「点滴と注射」に来るように指示されて通院している
- もう何か月~何年も外耳炎の治療をしているが治らない・「外耳炎は治らないものだ」と言われて諦めている
- 皮膚のかゆみがあるが、詳しい説明もなく「アレルギー」と診断され、ずっと内服を継続しているが治らない
- 病気が良くなっている様子がないのに「治らない病気だから」と言われ、ずっと同じ治療を続けている
- なるべく薬に頼らない治療を望んでいる
(そのためには、ある程度の手間ひまをかけることは可能だ) - 診察に行くと毎度のごとく検査されるが、いったい何のための検査なのかが分からない
- 検査は希望しないと伝えているのに、その希望を聞いてもらえない
- ほとんど説明がない・説明はしてくれるが難しくて内容をほとんど理解できない
- コロコロと説明する内容が変わる・治療法に一貫性がない気がする
- 病気について質問をしたいが質問しづらい・話を聞いてもらえない
- 獣医師の意見に反するような発言をすると態度が急に冷たくなるので言いたいことが言えない
- 家族(ペットさん)への対応に愛を感じない
- 身体検査(視診・触診・聴診など)を充分にしてくれない
などなど…
当院では、お知り合いのご紹介で多くの方がセカンドオピニオンを求めて来院されます。
主治医の先生に、当院から伝えたりすることは絶対にございませんのでご安心ください。
当院としても主治医の先生の診断・説明・治療法に賛同するのであればそれをお伝えしますし、他の治療法などのご提案ができるのであればそれもご説明致します。
経過を確認するため、また検査の重複による無駄な費用を抑えることが出来ますので、以前の動物病院で行った検査結果や治療経過・お薬の種類などが分かるものがございましたら可能な限りお持ちください。
大切な家族のことです。後悔がないご選択をなさってください。
『追記』
2022年5月31日現在、毎週火曜日・水曜日は獣医師1名での診療体制となっております。
セカンドオピニオンをご希望で来院される患者さんには、今までの経過が長い子も多く、それに伴い診療にかかる時間も通常の診察以上に長くなることが多いです。そのため、他の患者さんの待ち時間が大変長くなってしまうことがございますので、当面の間は火曜日・水曜日のセカンドオピニオンの受付を停止させていただきます。ご不便をおかけいたしますが、ご了承いただきますようお願いいたします。