感動の向こう側

どーも、若旦那です。

 

雑誌や漫画をスマホやタブレットで読める時代ですが、

未だに本屋に足繁く通い、部屋の押し入れには本が山積みになっています。

 

本の虫と言えるレベルではありませんが、虫の本は子供の頃から大好きで、

小学生の頃は昆虫図鑑がバイブルでした。

 

図鑑を見ては野山に入り夢中で昆虫を探し、捕まえてきては図鑑で種類を確認する毎日で、

生き物を触らない日が無い生活を送っていました。

 

今でも昆虫のことなら普通の人より知っているつもりでしたが、

小さい頃からの常識が覆される出来事に今年初めて遭遇しました。

 

 

それは、

 

ニイニイゼミより先にクマゼミを見つけた、ということです。

 

 

いやー、本当にどーでもいいことですし、

「私は毎年クマゼミの方が先だと思っている」というご意見もあるかと思います。

 

毎年ニイニイゼミが鳴き始めると夏の到来を感じて、クマゼミが鳴くと夏本番という認識でこれまで生きてきた私にはかなりの衝撃。

 

 

今回のブログですが、虫嫌いの方は気を付けてくださいね。

 

 

クマゼミを見つけたのは梅雨後半の大雨の日。

 

アパートの玄関を開けたら、大粒の雨が打ち付ける地面の上に黒い物体が。

 

あのフォルムは…まさかクマゼミ…でもニイニイゼミもまだ鳴いていないのに…

と戸惑いながら近づいて拾い上げるとやはりクマゼミでした。

羽化に失敗したのか羽の先端が綺麗に伸びず、全く飛べない状態。

 

そのままにしておくこともできないので、妻(虫嫌い)の許可を得て、箱に入れて玄関で一時保護しました。

 

もしかするとアパートの中庭で育ったのかもしれないと思い、

その晩に中庭に立つ1本のもみじの木をグルっと見渡してみました。

 

いました!

 

羽化直後の青白いセミ!

 

急いで部屋に戻り、ベッドに入っていた妻を呼んで、

「ほらほら、羽化直後のセミ! 一晩で羽化して飛んで行ってしまうからかなり貴重やで! 図鑑では見たことあるけど実際には見るんは初めてや!」

 

この年になって初めて見る光景にホクホク顔の私と妻(虫嫌い)の反応の差は、

蒸し暑い中庭にいた人間と冷房の効いた部屋にいた人間の実際の温度差以上のものを感じました。

 

翌日から毎晩2-3回は中庭を確認する日が続きました。

土から出てくる幼虫

木の幹をよじ登る幼虫

羽化したてでまだ軟らかい成虫

 

「セミの幼虫を一度にこんなに見られるなんて天国や~ん」

とボソボソ言いながら木の幹を登るセミの幼虫を見ていると、

 

最初は「がんばれがんばれ」と応援するだけでしたが、

 

その健気な姿に愛おしさを感じ、

 

普段抜け殻としてしか見ないものが動いていることに感動し、

 

最終的には感動の向こう側に行ってしまい、

 

「これ食べれんちゃう?」という良からぬ気持ちが…(※食べてませんよ)

 

でも、思いません?

成虫よりは身が詰まってそうやし、油で揚げて濃い目の味付けにしたら食べられそう、と

 

エビは食べられてセミはなぜ食べられない

タコは食べられてイモムシはなぜ食べられない

 

変ですよね。

 

冷静に見てみればエビやタコの方がグロテスクだと思います。

 

すべては教育(食育)の問題ではないでしょうか。

 

私は、近い将来セミが一般に食べられる日が来ると思っています。

 

というのも、

現在のペースで人口増加や経済成長が進むと、2025年から2030年頃にはたんぱく質の需要と供給のバランスが崩れ始め、たんぱく質危機が起こると言われています。

 

そこで注目されているのが「昆虫食」です。

 

2013年に国連(FAO)は、たんぱく質危機や水不足、地球温暖化対策の解決手段として、

昆虫を食用と飼料として推奨する報告書を発表しました。

 

昆虫は非常に高たんぱくで、100gあたりに含まれるたんぱく質の量は、

牛の19.4gに対し、昆虫は69gと5倍ほどの含有量です。

 

しかも昆虫の生産は、必要な飼料や水、農地が極めて少なく済み、繁殖力も高く、温室効果ガスもほとんど排出しないので、肉や魚の生産に比べて環境への負荷が極めて小さいのです。

 

最近、目や耳にしない日はないSDGs

 

SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」

 

以前から言われてきた当たり前のことを、今さら何を言ってんだという感じですが、

家畜の代わりに昆虫を育てることは、SDGsにも大きく関わってくるのではないでしょうか。

 

そもそも昆虫は特殊な食材ではありません。

農耕や稲作が盛んになる前の原始時代から食べられてきた貴重なたんぱく源です。

日本でも、長野県や岐阜県の一部地域では今でも昆虫を食べる食文化が残っています。

 

ただやっぱり見た目がね~

 

まだまだ「ゲテモノ」扱いされることが多いですが、価値観が今後変わっていくことに期待です。

 

そんな昆虫食ですが、ペットフードにも昆虫食の時代が到来し、

コオロギ、アブ、ミールワーム等の昆虫を使用したドッグフードが最近発売されました。

 

食糧問題や環境問題に対してという理由もありますが、食物アレルギーを軽減するという意味合いも大きいです。

 

食物アレルギーは、アレルゲンとなっている物質を含まない食事を与えるのが一番の対処方法となります。

 

特に、新奇たんぱく質(今まで食べたことのないたんぱく質)にはアレルギー反応が出にくいため、

今まで全く食べたことがない昆虫食フードは可能性を秘めています。

 

いたちごっこ的な感じではありますが、新たな選択肢になるかと思います。

 

今のところ当院では昆虫を使用したドッグフードの取り扱いはありませんが、将来的にはどうなるでしょうか。

 

時代は変わりますからね。

 

来週はまんもすです。お楽しみに!