買おうと思っていた商品やサービスの値段が思った以上に格安だったりすると、
「良心的な値段だなぁ~」なんてついつい言ってしまうものですが・・・
誰に対して『良心的』なのか?、を真剣に考える機会はそうそうないと思います。
本来はもっと価値のあるものなのに安く売るには、当然どこかにしわ寄せがいくもので。
そのしわ寄せを全て『社長(経営陣)』が被ってくれているのなら、
それはまさに自己犠牲の賜物で、「良心的な値段だなぁ~」と心から言えるわけですが・・・
往々にしてそのしわ寄せは『立場の弱いスタッフ』であったり、『立場の弱い取引先』にいっているわけです。
弱者を踏みにじることで生まれる『良心的な値段』は、世の中にわんさか溢れています。
①安易な薄利多売は、スタッフを疲弊させ、労働意欲が低下し、離職につながる。
②優秀な人材が定着しないため、採用したばかりの未熟なスタッフを現場に回してしまう。
③未熟なスタッフは給料も安いので、商品をお客さんに安売りしても、まだ社長さんの所
には充分な利益が残るし、『あそこは良心的な値段だよ』と更にお客さんが集まる状態に。
④「これはこれで悪くないな、おいしいぞ」となり、それを繰り返しているうちに・・・
⑤事故が起こる。命を失うという取り返しのない事故が・・・
先日、起きてしまったスキーバス事故・・・
一番大事なはずの『安全』をないがしろにしてまで追求した『安さ』の代償は、
あまりにも大きいものとなってしまいました。
今一度ここで、『良心的な値段』の真の意味を考えるべきなのではないでしょうか?
「スキー・スノーボードに行ってくる」と家を出た家族が、
物言わぬ姿で帰宅するなんて誰も考えるわけがありませんよね。
我々は「安全であることは当然のこと」として家族を送り出しているわけですから。
亡くなった方々のご冥福をお祈り致します。