適度な距離
どーも若旦那です。
にゃあたさん、かわいいですよね。
ぎゅーっとすると怒って逃げていって、ふとした時に甘えて近寄って来る。
振り回される毎日です。
大きなあくびをしている時なんかはついつい指を入れたくなったり、おなかに耳を当ててゴロゴロ鳴いているの聞きたくなったりします。

もっと距離を縮めたいですが、にゃあたさんの性格上なかなか難しいです。
それに「ペットとの過度な接触は避けましょう」という言葉を聞くことがあります。
「過度な接触」とは、
・食事を口移しで与える
・食器を共用する
・一緒の布団で寝る
などのことを指しているようです。
でもなぜ過度に接触してはいけないのでしょうか?
それは、ヒトから動物へ、動物からヒトへ感染する病原体がいるからです。
今回は、そのなかの一つ「SFTS」についてお話したいと思います。
SFTSという言葉はニュースなどで耳にしたことがある方もいらっしゃるかと思います。
重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome)という長ったらしい名前の病気の事です。
ヒトの感染例の報告が多いですが、ペットや野生動物の感染例も認められています。
日本国内では、2013年1月に初めてのヒトの患者が確認され、ここ愛知県でも2021年7月に初めて確認されました。
ヒトへの主な感染経路はSFTSウイルスを持つマダニに咬まれることです。
主な初期症状は発熱、全身倦怠感、消化器症状などで、重症化して死亡することもあり、致死率は約30%です。
有効なワクチンや治療薬はなく、対症療法しかありません。
怖いですねぇ…
ではペットさんが感染した場合は…?
以前はSFTSウイルスが動物に感染しても臨床症状を示さないと考えられていました。
しかし2017年4月に和歌山県の猫ちゃん、6月に徳島県でわんちゃんのSFTS発症症例が初めて確認され、2021年6月30日までに猫ちゃん370例、わんちゃん19例の発症が確認されました。
症状はヒトとほぼ同じであると考えられており、治療も対症療法しかありません。
ヒトに比べて動物のSFTSについての情報は限られており、不明な点もたくさんあります。
なので、ペットさんに対して今できることはマダニに咬まれないようにすることです。
・ノミやマダニの駆除薬を定期的に投与する
・草むらには近づかせない
・外から帰ってきた時にブラッシングをする
などの対策が有効です。
そして「ペットとの過度な接触は避けましょう」に戻ります。
ペットのわんちゃんやノラ猫ちゃんの体液に触れたヒトがSFTSウイルスに感染し死亡したケースが確認されています。
SFTSに感染した猫ちゃんを診察した獣医師と動物看護師が感染した例もあります。
ある研究によると、狩猟関係者よりも動物病院スタッフの方がSFTSウイルスの抗体陽性率が高いことが報告されています。
飼い主さんに注意喚起するよりも自分自身が気を付けないといけないですね。
ここまで不安を煽っておいてなんですが、
ヒトへの主な感染経路はSFTSウイルスを持つマダニに直接咬まれることで、ペットさんからの感染は稀です。
つまり自分自身もペットさんもマダニに咬まれないようにすることが大切ということですね。
草の茂ったマダニの生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボンを着用し、サンダルのような肌を露出するようなものは履かないことが望ましいです。
と言いながら、私、夏(というか春~秋)は半袖、短パン、ビーサンで過ごしています。
妻からは多少冷ややかな目で見られますが、
「宮崎にいた頃は海がすぐそこやったし、これがドレスコードなんや」
と言いながら、潮騒も潮風もない近所の草むらや山に入っていきます。

だって、太陽がギラギラと照ってセミがワシャワシャ鳴いている「これぞ夏!」って日に長袖、長ズボンに靴を履くなんて意味不明じゃないですか。
でも、マダニに咬まれないように注意しましょうと言わなければならない立場なので、考えを改めます。
特に春から秋にかけては、マダニの活動が盛んになるので注意しましょう。
来週はまんもすです。お楽しみに!