狭窄性鼻孔拡大術

手術前

手術前の写真です。両方の鼻孔(鼻の穴)が潰れていて鼻呼吸を非常にしにくい状態でした。

呼吸をするたびにズーズー・ブーブーと大きな音がします。

今回は両方の鼻孔を広げて鼻呼吸をしやすくする手術を行います。

 

鼻の一部を切除

鼻孔拡大術にはいくつかの方法がございますが、当院では鼻の一部をくさび形(三角形)に切り取って縫合する方法を主に行っています。

写真は右の鼻の一部をくさび型に切除したところです。

縫合

くさび形に切除した部分を、細めの合成吸収糸(後で溶けて無くなってしまうように作られた糸)で3~4糸程度縫合します。

左側の鼻孔に比べて、かなり広くなっているのがお分かり頂けると思います。

左側の鼻も切除します。

左側の鼻も右側と同様に、一部をくさび形に切除します。

左側の縫合

右側と同様に、細めの合成吸収糸で3~4糸程度縫合します。両側の鼻孔が広がりました。

手術直後

手術直後の写真です。

両方の鼻孔が充分に広がり、鼻呼吸が普通にできるようになりました。

手術後は手術部位を掻いたり擦ったりしないように、しばらくの間はネッカー(エリザベスカラー)が必要ですが、合成吸収糸はそのうちに溶けて自然に脱落しますので、抜糸の必要はありません。