全集中?

どーも、若旦那です。

 

去年の誕生日におっくーから硝子結晶育成キットを貰いました。

 

せっかちな私でも1週間待つだけできれいな結晶を作ることができました。

 

なかなか神秘的なので、皆さんもぜひやってみてください。

 

 

そういえば硝子結晶育成キットと一緒におっくーから貰ったのが「青い森の天然青色りんごコンセントレイト」

 

コンセントレイトとは食品に混ぜる濃縮液で、少量混ぜるだけで食品が青くなるという、画期的なもの。

 

さらに今年は青い日本酒と青いワインを頂きました。

 

青い食べ物好きとしてはたまりません。

 

でも「青い食べ物が好き」とおっくーに直接伝えたことはありません。

 

どうやら以前の私のブログを読んでプレゼントを選んでくれたみたいです。

 

ブログを身内に見られていると思うとちょっと恥ずかしいですね・・・

 

今回の内容も身内に伝えたことのない私の心の中の話です。

 

 

今は春

 

新緑が目にまぶしい季節になりました。

そして、わんちゃんのフィラリア検査のシーズン真っ只中です。

 

診察や会計までお待たせする時間が長くなることがあります。

 

フィラリア検査に必要なのは血液

そのために必要なのが採血

 

もちろんフィラリア検査のシーズンでなくても日常的に採血を行っていますが、今のシーズンは採血回数がけた違いに多いです。

 

飼主さんの立場だと、自分ちの子が採血される時って、ドキドキしません?

 

動かないかな…痛がらないかな…

 

いろいろ心配ですよね。

 

 

でも、おそらくですが、私はそれ以上にドキドキしています。

 

 

採血自体はものすごく高度なテクニックがいるものではありません。

 

基本のキです。

 

血管に針を刺して血を抜く、ただそれだけ。

 

でも毛の密度、皮膚や皮下脂肪の厚さ、静脈点滴歴の有無などで難易度が変わってきます。

 

特に重要なのは採血時にペットさんが動かないこと

 

そのために私たちはペットさんを保定させていただきます。

 

保定とは、検査や処置の時にペットさんの体を支えることです。

 

針が他の場所に刺さってペットさんも私たちも(場合によっては飼主さんも)ケガをしてしまうおそれがありますし、そもそも保定なしでは血管に針を刺すことすら困難です。

 

 

獣医療では採血は「保定8割」と言われています。

 

採血の8割が保定の上手さにかかってくると言うことです。

 

でもどれだけ適切に保定していても、針を刺す時はチクッとなりますよね。

 

なのでわんちゃんが反射的にビクッと動いてしまうことがたまにあります。

 

 

人間もそうですよね。

 

急にチクッとするとびっくりするのが普通だと思います。

 

自分が採血される場合は、採血されると理解しているのでチクッとしても動かず我慢できます。

 

しかし、何のために体を持たれて針を刺されて血を抜かれるのか分からないと、そりゃ怖いです。

 

私がわんちゃんなら耐えられないです。

 

採血が終わるまでじっと頑張ってくれる子がほとんどですが、

 

採血前から動く子

 

チクッとした瞬間に動く子

 

チクッとした時は大丈夫でもその後に急に動く子

 

採血が終わってから動く子

 

いろんな子がいます。

 

そりゃそうですよね。

 

でも1㎜でも動いたらアウトという場面は少なくありません。

 

チクッとなってビクッと動いてキャンと鳴いて私がビクッとなることもたまにあります。

 

ビクッとなっても針が抜けないようにあらかじめいろいろと対策を講じていますが、それでも針を刺す瞬間は最も緊張します。

 

針を刺して終わりではないので、採血が終わって針を抜くまでの間は気が抜けません。

 

フィラリア検査と同時に血液検査を行う場合はある程度の血液量が必要になるので、採血時間も長くなります。

 

平均的には15秒ぐらいでしょうか。

 

時間をかけすぎるとペットさんの頑張りも限界に来ますし、シリンジの中に入った血液も固まってしまい、検査結果に影響が出ることがあります。

 

かと言って、血液を勢いよく吸うと血管がペタンと潰れてしまい逆に血が入ってこない

という事態になります。

 

そんな時は左手の使い方がポイントになりますが、そのさじ加減は経験的なところが大きいです。

 

一見すると、シリンジを持っている右手の方が「採血している感」がありますが、わんちゃんの手足に添える左手の位置や動きの方が意外に重要だったりします。

 

こういう細かい部分は採血する人間のクセがけっこう出ます。

 

血管の触り方、毛のかき分け方、シリンジの持ち方、採血時の体勢などもそうですね。

 

 

私の場合、いざ採血となった時には

 

集中すればするほど曲がってくる背筋(元々猫背)

背筋を伸ばさないと…

 

でも背筋を伸ばすってものすごく意識しないとできませんし、「意識して背筋を伸ばしている感」がしっくりこなくて、逆に不健康な気がします。

 

「今は採血に集中せなあかんし、猫背はまぁ良しとしよ」

 

なんて言い訳をしていると、今度は左手の小指が立ってくる…

 

30代半ばのおっさんが背中を丸めて小指を立てて血眼になって鼻息をフーフーさせながらわんこの腕にしがみつく、この光景はどうなのか。

 

夕食時に「今日の先生、採血の時に小指立っていたよ」

なんて会話がされていないだろうか。

 

じゃあ小指以外も立てればナチュラルな感じになるのでは?

 

いや、そもそも小指が立つのは悪いことではないし。

 

自分がどう見られているかなんてどうでもいい。

素早く正確に採血せな!

 

集中!集中!全集中!

 

 

結果、全然集中できない。

 

 

いや、こういう余計なところにまで感覚が研ぎ澄まされている、これこそが全集中なのでは?

 

結果、全然集中できない。

 

なんてことを考えたり考えなかったりしながら、長くて短い15秒間ドキドキしています。

 

 

そんなハラハラドキドキの採血時に

 

「犬もそこから採血するんだ~」

「毛がいっぱいなのに血管が分かるんですか?」

「こんな小さい体なのによく採血できるねぇ」

 

なんてお言葉を飼主さんからかけていただくことがあります。

 

採血前に。

 

ただ単純に「すごいねぇ」の気持ちを表現されただけだと思いますが、針を刺す前に言われると、なかなかのプレッシャーというかプレッシャーでしかない。

 

採血後に「すごいねぇ」と言っていただけると、

 

「○○ちゃんがお利口さんで頑張ってくれましたし、血管もプリッとしていて採血しやすくてありがたかったです!」

 

と言えますが、なぜか「すごいねぇ」は採血前に言っていただくことが多い気がします。

 

 

採血前の「すごいねぇ」に対しては

 

「えぇ、まぁ、へへっ(今言われると超プレッシャーやし、採血後に言われると嬉しいけど、そもそも採血自体は「すごい」ことではないし、でも言っていただけるのであれば採血後がいいし、いや、何も言っていただかなくてもいいから、ちゃんと採血できますように!)

 

としか言えません。

 

 

「すごいねぇ」は特に医療従事者の方から言っていただくことが多い印象です。

 

人間の採血もハンパなく緊張感があるのでしょう。

 

 

私には「すごいねぇ」はいらないので、頑張ってくれたペットさんには「すごいねぇ」をいっぱい言ってあげてください。

 

採血がなくても、診察台の上で知らないおっさんに体をくまなく触られることに耐えているだけでもよく頑張ってくれていると思います。

 

採血があるない関係なく、頑張った時はしっかり褒めてあげてください。

 

 

採血が多いシーズンはもうしばらく続きます。

 

引き続き全集中で行きたいと思います。

 

 

来週はまんもすです。お楽しみに!