何となく
どーも、若旦那です。
トトロのような優しい心と、大きな体を持っているあの人です♪
と紹介されましたが、ここは苦笑いでスルーします。
でもジブリ作品の中では、『となりのトトロ』が一番好きです。
これといった理由はありませんが、何となく。
強いて理由をあげるなら、懐かしさを感じるから?
でもあの時代に生きたことはないし、ああいう環境で育ったわけでもないし…
好きな作品の好きな理由をわざわざ考えたこともないので、よくわかりません。
では本題に
本日6月3日は『世界自転車デー』らしいので、自転車にまつわる話をしたいと思います。
「またかよ!」と思われた方、申し訳ありません。
私が宮崎大学の1年生だった時の話
まだアルバイトも始めていない夏休みのある日
時間はあるけどお金はない
免許はあるけどバイクや車はない
う~ん、じゃあママチャリで一人旅に出よう!
ということで、バックパックに適当に荷物を詰め込んで翌朝には出発しました。
ゴールはとりあえず1000km離れた京都の実家

初日は当時住んでいた宮崎市から宮崎県北部の延岡市までの100km

延岡市に着いたのは夜の10時頃。
1日で準備して出発したので宿泊については無計画。
ネットカフェにでも泊まろうかと探しましたが、見つけられず24時間営業のファミレスに入りました。
このままファミレスで夜が明けるまで過ごそうかと思いましたが、食事を済ませたらやることもなく、寝るわけにもいかず。
何もしない時間を過ごすのが苦手な私はファミレスを出ました。
深夜2時
当時の私は野宿未経験だったので野宿という選択肢は頭にはありません。
じっとしていられないし、先に進むしかないのか…
先と言っても、目の前にあるのは宮崎県と大分県にまたがる宗太郎峠
当初の計画では峠越えは2日目の朝、もちろん明るくなってから。
「深夜2時からの峠越えなんて馬鹿げている」が9割
「これは色々とおもしろいかも」が1割
その後の3時間、後者を選んだ自分を恨み続けました。
市街地といえども深夜2時となれば明かりがついているのはコンビニくらいで車も走っていません。
そのうちコンビニが無くなり、民家も無くなり、ポツリポツリとオレンジ色に光る街灯のみ。
30分ほど走ると、その街灯も途切れ途切れになり、最終的には街灯も無くなり、空も山も道路も境目が分からない状態になりました。
光っているのは自転車の薄暗いライトだけ。
聞こえるのは自転車の音と自分の呼吸音だけ。
真っ暗な峠道に自分しかいない。
そんな時に襲ってくるのが『自分の後ろに誰かいる』感覚
振り返って見るのは怖いけど、このまま振り返らんまま進むのは精神が持たへん!
ということでバっと後ろを振り返りました。
真っ暗な空間があるだけで、何も見えません。
「よかった。見える人が振り返ったら絶対に見えるやろうけど、自分は見えへん人やからとりあえず大丈夫」と気持ちを落ち着かせようとしましたが、怖がりの私は極限状態
『見えない誰かが自分の後ろにいる』状況の中、
目の前に無数の光る玉が現れたと思ったら鹿の大群だったり、
耳に入る音の感じが何か違うなと思ったら知らないうちにトンネルのど真ん中だったり。
手足だけではなく頭のてっぺんまで鳥肌が立つ経験は初めてで、しかも夜明けまでずっと。
『明けない夜はない』という言葉があります。
『人生においてずっと悪い事ばかりが続くわけではない』という意味で一般的には使われます。
しかし、その時は字面通りに「明けない夜はない…明けない夜はない…」と心の中でつぶやきながらペダルを漕いでました。
車輪が止まればライトが消えるタイプだったので、延々と続く上り坂を足を止めることなく3時間。
もちろん水も飲めません。
顔面蒼白、喉カラカラ、全身イボイボ
朝5時頃でしょうか、空が少しずつ明るくなりました。
恐怖心が和らいだと同時に気力も体力も無くなり、道路脇のスペースに自転車と共に倒れ込んで、そのまま寝てしまいました。
目が覚めたら目の前に小さな駅舎

どうやら駅前のロータリーの真ん中で寝ていたようです。

何かを得て何かを失ったような深夜の峠越え
35kmの上り坂をノンストップで進んだ達成感はほとんどありません。
「昨日の峠は何となく変や。何かあるはずや。」とモヤモヤが解消できず、翌日に泊まった大分市内のネットカフェでさっそく調べてみました。
『宗太郎峠』と打ち込んだら、もれなく『心霊』の文字が。
やっぱりか…
私は、心霊については信じているような信じていないような、ただの怖がり。
でも、心霊スポットとして名前が挙がるということは、他の人も何かしら感じているのかなと納得しました。
ちなみに、宗太郎峠の近くには『ととろ』という地名の場所があり、観光スポットになっています。
トトロファンの方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
深夜でなければ爽快にドライブできます。

無理やり獣医療の話に持っていくと、
日々の診療の中にも『何となく』があります。
ペットさんを一目見ただけで、「これは何となく変だな」と感じることがしばしば。
もちろん見ただけで病気を特定できるわけではありません。
視診・触診・聴診等の身体チェックを行った結果、
最初に感じた『何となく』が自分の思い過ごしになることもあれば、
診察を進めるにつれて『何となく』の理由がはっきりすることも。
身体チェックでは明らかな異常は無いけど、でもやっぱり『何となく』変、という場合は実は大きな病気が隠れていることがあります。
もちろん『何となく』だけで診療しているわけではありませんので、ご安心ください。
言葉を発することができないペットさん
元気も食欲もいつも通りだけど、何となくいつもと様子が違う
普段からよく吐くけれども、何となく今回は吐き方がおかしい
なんてことが病気の発見にはものすごく重要だったりします。
毎日ペットさんと過ごしているご家族だからこそ分かる『何となく』
ペットさんの調子が良い時も悪い時もよく見てあげてください。
来週はまんもすです。お楽しみに!