たまには獣医師らしいこと、言いたいやん…(´ε` )

3週連続で『うちの子紹介』が続いたので、「流れに乗って、“にゃあた(以下にゃあさん)”の紹介でもしようかな」、と一時は思ったものの、「1日中ずっと寝ています」以外の紹介文が思いつかなくて断念した“いんちょー”です_| ̄|○

でも、せっかくなので“にゃあさん”関連のお話をしたいなと思いまして、

“にゃあさん”が一昨日からなってしまっている『冬に多い病気である膀胱炎』、

についてお話いたします。

にゃあさんは下半身が個性的なので、いつもお尻を床にスリスリして歩いて(?)います。

故に陰部から膀胱へバイ菌が入りやすかったり、下腹部が床で冷えて膀胱炎になりやすいという弱点を持っておりまして、オムツを履かせて保護したいのですが、「あたしゃ、オムツなんかの世話にはならないよ!」とダダをこねます。

 

そして、ある日突然、おしっこで床にお習字をし始めるのです…(TдT)

そう、これが膀胱炎の症状の1つ、『トイレが我慢できなくなる』です。

 

普段しっかりトイレで排尿できていた子が、急にあちらこちらで粗相をするようになった場合は膀胱炎の可能性大です。しかし、トイレ以外であったとしても『毎回決まってここで粗相してしまう』といったように『場所が限定されている場合』は、膀胱炎ではなく精神的な原因などが考えられますので、丁寧な問診で原因を突き止めていく必要があります。

 

また『頻尿』を主訴に来院される患者さんが多いですが、この『頻尿』、解釈に注意が必要です。『頻尿だけど1回の排尿量も多い場合』はおそらく膀胱炎ではありません。

 

膀胱炎の場合は『膀胱に炎症が起きてヒリヒリしている状態』ですから、そもそもおしっこをたくさん溜められないのです。ちょっと溜まったと思ったら、「あーっ、もう我慢できないっ!」となるわけですから、膀胱炎の場合は1回量がすごく少なくなるわけです。

排尿回数が多くなっていても1回分の排尿量が少ないですから、1日の総尿量はいつもと変わりません。膀胱は尿を溜める臓器であって、尿を作っているのは腎臓ですしね。

それに対し、『頻尿だけど1回の排尿量も多い場合』はおそらく膀胱炎ではないわけですが、全般的に重たい病気の可能性が高いですので注意が必要です。

『多飲多尿 犬/猫』などのキーワードで検索してみると、色々と説明してくれるページが見つかると思いますので調べてみてください。

そこに記載されている症状と合致する項目が多ければ、お早めに来院されることをおすすめいたします。

 

今回は珍しくマジメに病気の説明をいたしました。

せとけんブログで病気の説明をupした記憶がないので、

もしかしたら初めてかもしれません。

なお、若旦那の方針と同様、私も一般的な膀胱炎の説明ならば『ネットで調べれば他にいくらでもあるでしょ』な考えなので、細かい部分はみなさんの検索したページに任せます。

今回の内容は、皆さんのペットさんが頻尿になってしまった時に、ある程度の自己診断が出来るようになれば、という思いでupさせていただきましたm(_ _)m

 

さて、オムツ装着が嫌だとダダをこねていた、にゃあさん…

ネコ界の国民的アイドルである『あの方』のプリントされたオムツを買ってあげたら、

喜んで履いてくれるようになりました。

『あの方』とずんぐりした体型も似ているので、まさにジャストフィットです( ̄― ̄)

次回は『にゃあたハウスの設計・施工会社の代表取締役』でもある、あの匠です。