こっちゃん改め
どーも若旦那です。
先日ブログやfacebookで結婚報告をさせていただいてから、診察時にお祝いのお言葉を頂くことが多くなりました。
せっかく「おめでとうございます」と言ってくださっても、とっさに反応できずモジモジする日々が続いております。
ただ素直にうれしいですね、結婚したことも、お祝いされることも。
これからも若旦那として、副院長として、日々精進したいと思いますのでよろしくお願い致します!
そんな私のブログ第1号は、新婚生活について!
ではありません。
浮かれすぎてとんでもない内容になってしまうので、まじめな?テーマでいきたいと思います。
最近だいぶ暖かくなってきましたね。
実は私、根っからのアウトドア派でして、暖かくなってくると外で遊びたくていても立ってもいられない性格なのです。
学生・独身時代は海や山へ行きアクティブな生活をしていたおかげで、
なんとか標準体型をキープしていた私でしたが、最近は幸せ太りなのかおなか周りの脂肪がつく一方です。
ぽっちゃり体型のわんちゃん・ねこちゃんの飼い主さんに対してダイエットを勧めるものの、
体型維持ができていない自分に果たしてその資格はあるのかと頭をよぎることがあります。
そんなこともあり先日、運動と日焼けを兼ねて自転車で香嵐渓まで行ってきました。

香嵐渓は平日だったこともあり人が少なく、のんびりと過ごせました。
モミジが生い茂るあの山は飯盛山というらしいのですが、山を見るとついつい頂上まで登りたくなる性分なもんで、気づけば山道を登っていました。
香嵐渓と言えば紅葉シーズンのライトアップが有名ですが、青空に映える新緑もオススメです。
皆様もぜひ一度この時季に癒されに行ってみてはどうでしょう。
ここで終わると、若旦那の休日ルポになってしまうので一応獣医学的なことを一つお伝えします。
飯盛山の頂上へ向かう山道を登っていると、コバエみたいな小さい虫がムンムンと顔の周りを飛び回るあの現象に遭遇しました。
ハイキングやキャンプ中にこの現象に遭遇した人は少なくないと思います。
あのコバエに一度ロックオンされるとなかなか逃れることはできません。
実はあのコバエ、「目に付きまとう」ことから「メマトイ」という名前があります。
非常にシンプルかつ的確な名前で、日本語の素晴らしさが垣間見えますね。
メマトイは動物の目元に飛んできて、涙を舐めて涙に含まれるたんぱく質を摂取して生活しているそうです。
そんなメマトイに対して、昔は「うっとしーなー」ぐらいにしか思っていませんでしたが、
大学の授業である事実を知ってからメマトイを極端に避けるようになりました。
それはメマトイが人間の眼に寄生する「東洋眼虫」の運び屋であるということ。
そして本日の大事なポイントは、東洋眼虫は犬や猫にも感染するということです!
東洋眼虫についてはすでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、
簡単に説明させていただくと、犬や猫、人間(野生動物ではタヌキやキツネ、ウサギ等)の眼の表面に寄生する体長8~16㎜の細い糸みたいな虫です。
左の写真では複数匹の東洋眼虫が寄生しています。
ではどのように東洋眼虫は犬や猫、人間に感染するのでしょうか。
まず東洋眼虫の幼虫を体内に持つメマトイが動物の涙を舐めた時にメマトイの口から東洋眼虫の幼虫が出てくる
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涙の中に移った幼虫は瞬膜や結膜(アッカンベーして見える赤いところ)の裏に隠れて2週間ほどで成虫になり卵を産むようになる
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その卵が含まれた涙をメマトイが舐めると、メマトイの体内で卵が孵化し幼虫になる
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メマトイが涙を舐めた時に東洋眼虫の幼虫が寄生して…という生活を送っています。
長くなりましたが、要するにメマトイに涙を吸われたら東洋眼虫が眼についちゃうかもよ、ということです。
犬や猫の眼に東洋眼虫が寄生した時の症状としては、東洋眼虫が動くことが刺激になり角膜炎や結膜炎を起こし、角膜(眼の表面の透明な部分)が白く濁る・白眼が充血する・眼ヤニが多い・眼をショボショボさせる等が見られます。
治療法としては点眼麻酔を行い、ピンセットで東洋眼虫を摘出する方法があります。
感染初期でまだ幼虫の状態であればフィラリア予防薬で駆虫が期待できますが、成虫には効果はありません。
つまりフィラリア予防をしっかり行うことで東洋眼虫の予防も行えるということです。
フィラリア予防はやっぱり大事!
ここまで東洋眼虫を連呼していますが、実際のところ当院においては東洋眼虫が見つかる症例は多くはなく、年間2~3件といったところでしょうか。
しかし東洋眼虫でなくても眼の疾患には緊急性の高いものもあるので、
ペットさんの眼に異変を感じたらできるだけ早めの受診をお勧めいたします。
さて来週のブログ担当は…せとけんの筋トレ女子、その名は「まんもす」です。お楽しみに!