『治療より予防』でしょ…

このところ、新型コロナウイルスへの対応に色々と思いを巡らせている、いんちょーです。

 

日本のみならず全世界的に大変なことになっていますね。

我々も普段から感染症にかかっているペットさんの診察や入院時に、通常の消毒作業とは異なる多大な配慮や手間がかかることは身にしみて分かっておりますので、最近の感染者の急増を受けて、医療関係の方々には大変な負担がかかっていることは容易に想像できます。全く先が見通せない、ゴールの見えない状況下で、「なんとか持ち堪えてください」などという無責任なことは、言うに憚れる状況になっております。

 

新型コロナウイルスに関しては、当初は『新型』というだけあって不明点ばかりでしたが、

ここまで蔓延してきて色々と判明したことも増えてきましたね。

症状の急激な悪化が数時間という極めて短時間に起こることがあったり、潜伏期間や感染期間が通常の感染症より長かったりするので、医療現場ではいきなり早急な対応が求められる状況に陥ったり、治療に長期間を要するため病床(入院ベッド)が不足しやすいなどの問題もありますが、一番厄介な点を挙げるとすれば、『無症状や軽症患者が多く、その人達が無意識にウイルスの運び屋になっていること』が挙げられるのではないかと思います。

 

『新たな感染者が0』であれば、今感染している人たちが完治すれば自ずと収束するわけですし、患者数が少なければ容態の急変にも対応できたり、病床が不足するなんてことにもならないわけですから、よく言われる『治療より予防』がなにより重要なわけです。

 

そんな状況ですから、我々も開院以来から続く『鉄の掟』を破る覚悟をいたしました。

そうです、『診療中にマスクを着用する』ことにいたしました。

 

普段からマスクを着用している方からすると「鉄の掟なんて、そんな大げさな…」と思われるかもしれませんが、サービス業に携わる者として、表情が分かりにくくなるマスクを、特別な理由もなしに装着することは、今までは『プロ意識なし』・『プロ失格』と思っておりました。

私自身も実生活の中で、『マスクをしているにも関わらず目元が全く動かない(笑顔のない)受付の方』などに怯えさせられた経験がございますので、『表情を見せる』ことの重要さは誰よりも認識しているつもりです。

 

当院に来院される患者さんは、皆さんが『元気な子』を連れてみえるわけではありません。

中には、病気になったペットさんを連れて、不安な気持ちで来院される方もみえるわけです。

そんな方が不安な気持ちで病院のドアを開けたら、スタッフ全員が無機質な白いマスクを装着している…

何とも思わない方は何とも思わないのかもしれないのですが、我々は何ともどころか『色々と思ってしまう』のです。

声を発しなければ、マスクを装着しているという状況下で、自分の表情を相手に伝えられる手段は目しかありません…

そう、目しかないんです…

特に、『目つきの悪さがにやあさんと同じ』との異名をとる私には、致命的なハンディです…

 

しかしながら、新型コロナウイルスが猛威を振るう、この状況下…

「体調が少しでも悪い場合は、絶対に、絶対に、無断出勤しないこと(休むこと)」との厳戒態勢で臨んでおりますので、明らかに体調の悪いスタッフが当院に勤務していることはないわけですが、『無症状でも感染している可能性がある』わけですから…

「我々はこの通り元気なので、皆さんに感染させる心配はありませんよ」とは言い切れない…

 

我々の『表情が見えなくなってしまい患者さんに余計な不安を与えてしまうかもしれないからマスクをつけずに対応をする』との信念と、『もはや対面時のマナーになりつつある、相手に新型コロナウイルスを感染させないようにするためのマスク着用』…

両者が激突しあって「どちらをとるべきか…」と少し悩んだのですが、答えは明らかです。

「我々が感染源となってしまう可能性がある限りは、マスクの着用は必須だろう」という、結論に至ったのでした…

 

『診療中は常にマスクを着用する』という決断をしたものの、「この目つきの悪さでは確実に患者さんから極道関係者だと思われてしまうだろうから、茶化すクリニックで両目の二重の手術を受けないといけないかなぁ…」と、両目の二重手術費用と人生を楽しむのに必要らしいヘリコプターのレンタル料金について調べていた私のところに、あるスタッフから「温かみのない既製品マスクではなくて、可愛らしい手作りマスクにしたら良いんでないの?」との救いの提案が…

 

「確かにそうやっ!」と早速、せとけんの『手先が器用部隊の面々』に手作りマスクの作成を依頼し、完成したモノを着用した写真がこちら!

ちなみに、市販の既製品を着用した写真はこちらです。

マスクが違うだけにもかかわらず、両者の印象の違いは明らかですね。

 

せとけんの『手先が器用部隊の面々』がデザインの異なるマスクを数種類作成してくれたお陰で、各スタッフが色とりどりのマスクを着用しておりまして、ご好評をいただいております。

こうして、安心してスタッフ全員がマスクを着用できるようになったというわけでした。

 

 

ある患者さんから「そのマスクを売って欲しい」とのお言葉を頂戴したこともございますが、残念ながらこれらは非売品ですので、当院スタッフ限定とさせていただきます。

 

各世帯に『2枚ずつ』配布されるという『アベノマスク』も、皆さんの不安を少しでも和らげてくれるような、ほっこりしたデザインだと良いですね…

ブラックジョークが過ぎまして、大変失礼いたしましたm(_ _)m

 

お次は、『手先が器用部隊』の一員である、あのヤーツです。